工事事業

 保温保冷工事

保温・保冷工事とは、熱の損失を防ぐために、熱を伝えにくい材料(保温・保冷材)を取り付ける工事のことです。
熱損失を少なくすることによって、電気消費量や燃料消費量の節約になり省エネルギー対策になるとともに、二酸化炭素排出の削減にもつながり、地球温暖化対策に不可欠です。

 板金工事

保温工事をしたあとに劣化などでトラブルや事故を避けるために保温材をにおける板金工事とは、機器や配管などに取り付けた保温材・保冷材をカバーするために行います。
 保温材は水分に弱いため、雨などに触れると劣化してしまいます。それを防ぐために板金工事が必要となります。

 放熱計算

放熱とは、熱エネルギーを周りに拡散していくことをいいます。
熱エネルギーは、常に温度の高いところから低いところへ流れていくので、物を加熱していなくても、そこに温度差があれば勝手に逃げてしまいます。逃げたエネルギーは、電気や蒸気などの熱源で補填されるため熱ロスになります。これを放熱ロスと呼びます。
放熱ロスは、省エネの観点からできるだけ減らしたいですが、それには保温を施工するためのコストがかかるわけです。コストとメリットの関係を考えるためにも、放熱量の簡単な計算が必要になります。


保温時は未保温時に比べると

年間23,786円のメリットがある。
(上記サイズで比較した場合)

未保温時

t1        200   ℃ 高温流体温度
t4          20   ℃ 低温流体温度
h1 10000 W/㎡K 熱伝達率
λ1     84  W/mK 熱伝導率
L1         10 mm 配管厚み
λ2  0.05  W/mK 熱伝導率
L2            0  mm 保温の厚み
h2     20 W/㎡K 熱伝達率
U  19.9 W/㎡K 総括伝熱係数
A   0.1482  ㎡ 伝熱面積
Q        531  W  
  1912  kJ/h  
稼働時間           7000 時間  
熱量単価         0.002 円/kJ  
金額       26,772 円/年  

保温時

t1         200  ℃ 高温流体温度
t4           20  ℃ 低温流体温度
h1 10000 W/㎡K 熱伝達率
λ1     84  W/mK 熱伝導率
L1         10 mm 配管厚み
λ2  0.05 W/mK 熱伝導率
L2           20 mm 保温の厚み
h2     20 W/㎡K 熱伝達率
U    2.2 W/㎡K 総括伝熱係数
A    0.1482  ㎡ 伝熱面積
Q          59  W  
     213  kJ/h  
稼働時間           7000 時間  
熱量単価         0.002 円/kJ  
金額         2,986 円/年